最近の自分

インギーと甲本ヒロトがおんなじコト言っててだね

音楽家にとってのゴールはどこだい?って質問されて

そんなモンないんだゼって

 

初めてギターを触った瞬間、音楽めっちゃイイじゃん!

超カッケーじゃん!オレもこんなんやるー!ってなった瞬間

 

その瞬間こそがスタートでありゴールなんだぜって

その瞬間からどんだけ保ってられるかの勝負なんだそうな

 

ドラム始めたての中学生のころを思い出してる

幸運にも素晴らしい友人に恵まれっぱなしの運命なので

当時も自分の周りには話の合う友人が数少ないながらもいて

放課後もずっと学校外すぐの歩道橋のたもとでアホくさい話してたり

 

そんな中で遊び場の一つとしてあったのがスタジオで

特にライブしようとか、バンドやろうとか、そんなのでなく

ただ集まってデカイ音出したら楽しいじゃんって、そんだけで

 

そん時のオレは何も考えてなかったけど

あれこそ、音楽って感じだったと思う

なんたって音「楽」っていうくらいだし

 

それからいろんな音楽を聴いて、自分なりに色々と練習もした

前に誰かに話した気がするけど、間違いなくオレは超不真面目だと思う

音楽、もといドラムや他の楽器を真面目にやってる人からしたら

鼻で笑われるレベル、もしかしたら怒られるレベル

 

音楽を付き合いたての彼女に例える

ホントに全部大好き、嫌いなとこなんて1個もない

君を全肯定、好きすきすき!

不真面目で、結婚?あぁいいよしちゃおうぜ!くらいに薄っぺらで

深いコトなんて何にも考えてなくて、ただ大好きで

 

フォークソング部を1年でやめて

 

色々変わった

聴くだけで辛くて辛くて泣けてきて、もう二度と聴くかって曲もある

いけんじゃねえか?って思ってカラオケで歌ったらめちゃくちゃに泣いてしまったり

 

本当に音楽が大嫌いだった

友達が全員憎たらしくて仕方ない時期もあった

 

なんであいつら楽しそうにしてんだ?

なんでオレの周りに誰もいねえんだ?って

 

毛皮のマリーズのメジャーデビューアルバム収録

ラストトラックの晩年という曲を聴いて

イヤというほど泣いた、イヤというほど何度も聴いた

 

ドレスコーズがボーカルの志摩以外全員脱退して初のアルバム「1」

そいつを引っさげてのツアーをだいきと一緒に観に行って

 

志摩のズルイのが、あいつ散々自分のこと一人ぼっちだって言うくせに

ぜんぜん一人じゃないんだよ

あんたなんか嫌い!って言うくせに、こっちもオメーなんか嫌いだ!って言うのに

愛してるより強い愛の言葉が、嫌い!ってのがなんか最高に良くて

 

そんで自分を見返してみたのね

あれ?オレ一人じゃないじゃん、オレ音楽大好きじゃん!って

 

オレ今でも覚えてる

ストリップスというバンドを組むときに、ツイッター

やはりオレの名前はロックンロールなので、ロックンロールバンドやります、って

 

ストリップスを始めても、結局色々と悩むことになったりもしたんだけど

今思い返すとホントにやって良かった

ホントにかっこいいバンドだった、超ロックンロールだった

 

ストリップスという超かっこいいバンドがこの世から消えて

その創始者であり、ドラマーであったオレは今何してるかっていうと

適当に働いて、休みの日にはデートしたり、麻雀したり

友達と適当に組んだバンドで演奏したりしている

 

誰が言ったか知らんけど、バンドなんて所詮待ち合わせの口実なんさって

本当にそう思う

メッセージ性のないバンドなんかクソだ!って思うかもだけど

唯一オレが伝えたいことって言ったら

バンド超楽しいぜ、お前もこっち来いよ!ってことぐらい

 

中学生の頃のオレが見たらなんて言うかな

たぶんガッカリすると思う、成長してねえなって

 

ごめんなマジ、三つ子の魂百までってのはホントっぽいぜ

オレは結局いつまでたってもオレらしい

 

結局一歩も動いてないんだよ

ギターが鳴ってて、ベースがオレを見てて、ボーカルが独りよがりな歌を歌って

オレが一番後ろから一番うるせえ音出して、その瞬間がたまらなく愛おしい

 

幸せすぎて今死んでも良いっての、は嘘だ

オレは絶対に死にたくない、永遠にあの瞬間が続いて欲しい

誰も死んで欲しくない、いつでも全員に会いたい

 

間違いなくオレは今勝ってる

毎日が楽しくてしょうがない

ロックンロール!出ておいで!って言われたら

超デカイ声ではーい!って出て行ける、そんな最近